国産オリジナルベビーラップ「Earth and」製品仕様


(仕様)
・素材:綿100%
・230g/㎡
・幅80cm
9サイズ | リングスリング 対応可
・リングスリング 素材 アルミニウム
内径 7.6センチ
外径 8.8センチ

※お洗濯はネットに入れずに、洗濯機で丸洗いいただけます。

地球と住まいをつなぐベビーウェアリング専門店「
国産初ジャガード織りのオリジナルベビーラップは光沢のある綿100%生地の制作から
ユーザーへのヒアリングからお洗濯のしやすと美しさのバランスを図りました


4色の糸をつかった国産初ジャガード織りのオリジナルベビーラップは、埼玉県飯能市の創業150年老舗機元株式会社マルナカにベビーウェアリング業界で初めて織っていただいたオリジナル生地です。日本で海外のベビーラップ情報に精通するベビーラップのコンサルタントたにうちゆきさんにもコンサルいただき、オランダの高級ベビーラップメーカーのベビーラップをベンチマーク。当初はシルク混合生地の制作も検討しましたが、その後、日本のユーザーへのヒヤリングの結果、コストを抑えることと、お洗濯のしやすさを優先、綿100%糸での制作に転向しました。


ベビーウェアリング業界初のジャガード織生地制作
デザイナーの希望を技術でかなえることがわたしたちの使命と
日本の職人の視点でヨーロッパのベビーラップ生地を分析

株式会社マルナカでは、ファッションファブリック、インテリアファブリックを中心に特殊織物をあらゆる素材を独自の企画と技術で生産されています。 今まで制作をかさねてきた生地の見本が講堂いっぱいに保存されており、実際に拝見させていただきました。多くのデザイナーがこの講堂内の生地資料には魅了され、午前中にはいって夕方まで出てこないこともある!という貴重な生地資料がたくさんでした。

現在日本の多くの産地が綿・ウール・絹・など得意な素材を選んで製織を行う中、株式会社マルナカでは、素材の混合や、とくに太さの違う色や織り目の異なる生地などの変わり生地の制作を得意とされています。パリコレクションや日本のアパレルブランド生地を多数手がけるアパレルブランドのデザイナーが密に通う、日本国内でも貴重な機元です。今回もベビーウェアリング業界初の生地制作の依頼に、デザイナーの希望を技術でかなえることがわたしたちの使命ですとおっしゃっていただき、細やかな視点でヨーロッパのベビーラップ生地の分析をしていただきました。

 

ベビーラップ生地にもとめられる
相反する2つの機能を同時に実現

今回のベビーラップ生地の制作では、機能面で二つの目標がありました。

◎質感として、シルクのような光沢を目指すこと
◎引き締めの際の摩擦力の高いものにすること

ベビーラップ生地にもとめられる機能として、生地の柔らかさ、風合いと、ある程度のザラザラ感=引き締めのときの摩擦力という相反する機能が求められます。いくら見ために可愛らしく、美しい生地でも、薄すぎたり、すべる生地はベビーラップには向かないという難しさがありました。実際、機元に製織を依頼する前には、現在日本の市場に出回る既成品のジャガード織生地を複数取り寄せました。しかし、既成品のジャガード織生地をそのままベビーラップにすることは非常にむずかしいという結論に達しました。

株式会社マルナカさんには、今回、この2つの希望を、絹のような光沢のある綿糸の選択と、織り目のバリエーションを複雑にし、糸目の向きを増やすことで解決いただきました。

◎シルクのような光沢をどのように目指したか?

絹のような光沢は、綿100%シルケット加工糸を選択することで実現しました。シルケット加工糸は、綿糸を引っ張りながら苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)という薬剤で処理し、絹のような光沢を得ています。苛性ソーダは石鹸作りや、藍染や草木染めの染色の前処理としても使われる薬剤で海の塩を電気分解して作られています。苛性ソーダでシルケット加工をすると、生糸の染色性の向上、吸湿性の増加、寸法の安定、強力の向上など様々な性質がレベルアップします。ただ、綿ならではのふんわりと柔らかな風合いはなくなってしまいます。そこで、今回のオリジナル生地では、4糸の内すべてをシルケット加工糸にはせず、普通綿糸と混ぜ、柔らかな風合いと光沢の両方のバランスを図りました。

◎引き締めの際の、摩擦力を上げる工夫

織り目のバリエーションを複雑にし糸目の向きを増やすことで解決しました。今回のオリジナルベビーラップ生地は2柄あります。柄は異なりますが、実は2柄とも表に見える柄の裏に、地模様となる「透かし」模様が入っています。生地を窓辺で光にかざすとはっきりと浮き出てきます!

この「透かし」模様は、見た目の美しさのためだけに入っているのではありません。ベビーラップの大切な機能である、引き締めのときの摩擦力をあげるためにあえて入れています。もしこの「透かし」模様がなければ、表に見える柄以外の部分の生地は平織りとなり、非常に摩擦力の低い織地となってしまいます。そこで、柄の入っていない部分の織り目のバリエーションを増やすために、地模様をいれました。

また、表にでている柄の入っている部分をよくみていただくと、ひとつの花びらや曲線の中の織り目の向きが様々であることに気が付かれることでしょう。単純な織り目の生地ですと一織で柄を出せるところを、あえて、製織前に複雑な織り目の指定をし、糸目の向きを増やし、生地の摩擦力をあげました。この織り目の複雑さはヨーロッパのベビーラップにはまだない日本の職人の工夫でつくられたものです。

ベビーラップ初心者の目線で開発
あえてのプラス10cmには?!どんな意図が?
天地がわかりやすいデザイン

今回のオリジナルベビーラップは、ベビーラップ初心者の目線で開発しています。初心者の目線でベビーラップの使用を考えたとき、むずかしいのが、だっこやおんぶのときのシートづくりとトップレール・ボトムレールの区別でした。ベビーラップには様々な結び方がありますが、どの結び方でもポイントとなる大切な点です。そこで、デザイン面でこの大切なポイントを簡単にする3つの工夫をしています。

1.あえてのプラス10cmで、初心者のシートのつくりやすさとおんぶしやすさを実現!

まず1つめの工夫は、日本で数少ない超大型ジャガード織機を使用し、幅80cmの幅広サイズのベビーラップを開発したことです。一般的なベビーラップは幅70cmで展開されることが多いです。おもいでおんぶでも取り扱いがあるオランダのYaro slingsやドイツのDidymosの標準的な幅は幅70cmです。そして、幅70cmのベビーラップの中には、もうすでにデザイン的にも機能的にもすぐれたベビーラップが多くありました。(引き続きYaro slingsとDidymosをお勧めします!特に新生児からのDidymosシルク混合の使用は素晴らしいと考えています。)

そこでEarth andでは、プラス10cm幅広な幅80cmベビーラップを企画し、初心者のシートのつくりやすさを叶えました。特におんぶにこだわる弊社ならではの工夫でもあります。おんぶの時に大人と赤ちゃんの身体の間に手を入れ、わきの下までシート引き上げるしぐさ!このしぐさがはじめはとってもむずかしく、背中にまわした手でボトムレールをつかまえにくかったためです。さらに、ベビーラップの良さとして、トドラーのおんぶで抜群の安定感を発揮することから、幅広なベビーラップで日本のトドラーおんぶへ対応しました。

2.ベビーラップはテールを鋭角にカット、スリングはテールを直線にカットすることで初心者にわかりやすいデザインに

生地の歩留まりだけを考えると、ベビーラップもスリングもテールの形を合わせた方が、歩留まりがよく、効率的に製造ができるでしょう。しかし、初心者の目線でベビーラップとスリングの形を考えたとき、それぞれのテールの形は異なる方が、わかりやすいと考えました。

そこで、ベビーラップのテールは鋭角にカット。初心者でも握りやすく、フィニッシュの結びがしやすいデザインとしました。

スリングはテールを直線にカット。リングに通した後に、スリング生地が均等にリングに通っているか?を確認のしやすいデザインになっています。

3.天地のわかりやすい柄を開発

今回展開する2柄とも、天地がわかりやすいデザインとなっています。ベビーラップの結び方を練習する際は、いつも、トップレールとボトムレールの場所を確認しながら、天地がひっくりかえっていないか?ねじれていないか?を目で見て、手で触りながら確かめて結びを完成させます。

初心者やベビーウェアリングのレッスンをするコンサルタントにとって、ベビーラップの天地がわかりやすいことは大切な観点です。
そこで、今回の2柄は両柄とも、80cmの幅の中ではっきりとデザインを分けています。大きな柄と小さな柄を配置することで、視覚的にも触覚的にも天地がわかりやすいユニバーサルデザインとなっています。


これらの3つの工夫で、新生児のだっこから、トドラーのおんぶまで、長く赤ちゃんとの暮らしによりそいます。